半月板の損傷は、手術にするか、運動療法を中心とした保存療法にするかで迷う方が多くいます。
加齢に伴う変性の強い半月板損傷(18歳以上の成人が対象)では、運動療法だけの群と、関節鏡視下の半月板部分切除に運動療法を加えた群を比べた研究が複数あります。5年後の経過を比べたまとめでは、膝の痛みや日常生活の動作で、2つの群に大きな差は見られませんでした3。一方で、半年ほどの短い期間では、手術を加えた群で痛みや機能の改善がやや大きかったとするまとめもあります4。
ただし、これらは中高年の変性による損傷を対象にした研究です。スポーツ中の着地やひねりで起きた損傷、膝の引っかかりやロッキングを伴う損傷、前十字靭帯損傷と合併した損傷には、そのまま当てはまりません。手術が必要かどうかは、画像と診察をもとに医師が判断します。
当院は、手術をすすめる場でも、避けるようにすすめる場でもありません。検査で状態を確かめ、必要な時は医師につなぎ、施術と運動で戻していく段階で力になる。それが当院の立ち位置です。